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新型コロナウイルス関連

 ここでは新型コロナウイルスに関する情報を皆さまにお届けいたします。

COVID-19後の身体活動について

COVID-19感染により大きく落ち込んだ体力を回復するには、徐々に身体活動を行っていく必要があります。
筋力をはじめ持久力の向上が主な目的になるかとは思います。入院中におけるリハビリテーションについての知見は多く見られるようになりましたが、その後の回復においてはあまり知られていません。

退院後、どのように体力を回復すれば良いのか少し参考になるかとは思いますので、ご興味のある方はお読みください。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、2019年の12月に中国の武漢市で第1例目の感染者が報告されてから、わずか数カ月でパンデミック(世界的大流行)になりました。

これをお読みのあなたご自身やご家族、ご友人、職場の同僚などで感染された方もいらっしゃると思います。そして今なお私たちの生活に大きな影響を与え続けています。

幸い、COVID-19の治療が終わり、目立った後遺症も無い場合、日常生活やお仕事などの社会生活にも復帰され、少しずつ体力を戻していくことになります。

そこで、COVID-19から回復された方が徐々に体力を戻していくにあたり、どのように運動を進めていけば良いのかお話ししたいと思います。

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5週間かけて段階的に回復

治療が終了し、症状が消失して7日以上が経過すると身体活動を再開できます。

 

図にあるように、左の第1段階から右へ1週間ごとに進めていきます。

 

▶第1段階の目標は、目標は「身体活動・運動の再開に向けた
 準備期」です。

 

深呼吸、柔軟、ストレッチ、バランス 運動を、
 非常に低い強度(心拍数60回/分~80回/分)から行います。

 

▶第2段階の目標は、「歩行や軽いヨガ、家事などの低強度の運動」です。1日10~15分程度から徐々に時間を長くしていきます。

 

心拍数110回/分程度の強度で、30分間歩行できた場合、次の段階へ移行できます。

 

▶第3段階の目標は「中強度の有酸素運動、またはレジスタンス(筋力)運動の導入」です。

 

心拍数120回/分~140回/分くらいの強度で、5分間の有酸素運動を1回のインターバルを挟んで2セットを行い、さらに可能あれば、2回のインターバル ✕ 4セットを行いましょう。

 

30分間のセッションを7日間行い、さらに1時間の休憩後に十分の回復できていることが確認された場合、次の段階へ移行できます。

 

▶第4段階の目標は、「中強度の有酸素運動に加えて、身体機能回復運動を含むレジスタンス(筋力)運動」です。

 

心拍数120回/分~140回/分度程度のややきついと感じる強度の運動で、2日実施、1日休憩の頻度で行います。

 

7日間実施して疲労感が残らない場合、次の段階へ進みましょう。

 

▶第5段階の目標は、「通常の運動習慣へ戻すこと」です。

 

心拍数150回以上のきついと感じる運動強度で行ってもかまいません。

 

いかがでしょうか、このように最低でも5週間をかけてゆっくりと体力を回復していきます。

 

もちろん、後遺症などが無いことが前提ですが、もし体力低下にお困りの方がおられましたら、参考にしてみてください。

 

参考文献  :Returning to physical activity after covid-19:David Salman, et al. BMJ2021;372doi:https://doi.org/10.1136/bmj.m4721(published08january2021)Cite this as:BMJ2021;372:m4721

LongCOVIDとリハビリテーション

新型コロナウイルス感染症による発熱や呼吸障害が治療によって軽快しても、呼吸困難感・倦怠感・胸痛・頭痛・関節痛・記憶障害・胃腸障害・脱毛・不安感・睡眠障害・心血管症状等が残ることが知られています。

 

これらはLongCOVID(ロングコヴィッド)と呼ばれ、ウイルス感染による疲労やICU(集中治療室)での治療のストレス、心臓や脳などの臓器の炎症等が複雑に絡み合った病態だと考えられています。

 

依然として詳細は不明であり、日常生活および社会復帰へ向けて長期間のフォローが必要と言われています。

 

特に症状の緩和や身体機能の向上、そして日常生活および社会活動へのアプローチまでトータルでカバーできるリハビリテーションの期待が大きくなっています。

 

もし、後遺症や体力低下でお悩みの方は、ご自身で解決なさろうとせずに医療機関へご相談ください。

 

参考文献:冨岡正雄  佐浦隆一.LongCOVIDとリハビリテーション治療とアプローチ.MB Medical Rehabilitation(268):1-5,2021.

身体活動不足は重症化リスクと関連

米国の医療機関の電子カルテの情報からみた研究です。

2018年3月~2020年3月の間で、18歳以上の48,440人を対象に、身体活動が週に0分~10分の不足群、週に11分~149分のやや活動的群、週に150分以上の活動的群に分けたグループのCOVID-19重症化(入院・ICU管理・死亡)との関連を調べました。

週150分以上の身体活動は、WHOや米国で推奨されている基準値です。

    結果、3つの群のうち、活動不足群が最もCOVID-19重症化リスクが高かったのです。

COVID-19重症化の要因には、高齢である事、臓器移植を受けている事があげられています。

その他の要因として、喫煙・肥満・糖尿病・高血圧・循環器疾患・がんとの比較では、身体活動不足そのものが最も強い要因である事もわかりました。

それぞれどんな身体活動をしていたのかは示されておりませんが、普段からの運動習慣が明暗を分けることとなりました。


参考文献 : Physical inactivity is associated with a higher risk for severe covid-19 outcomes:a  study in 48,440 adult patients : Sallis R,et al.:2021 Oct;55(19):1099-1105. doi:10.1136/bjsports-2021-104080.Epub 2021 Apr 13.

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