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変形性膝関節症について

ここでは変形性膝関節症に関する情報を皆さまにお届けいたします。

変形性膝関節症

変形性膝関節症は単なる関節の病気ではなく、糖尿病やうつといった全身への悪影響を及ぼすものです。もちろんその発生の背景には、加齢といった自然現象や若いころのスポーツ外傷といった要因もありますが、生活習慣によるところも大きいことが知られています。

膝に痛みがあったり、上手く動かせなかったりすると日常生活に大きな支障が出ます。早めの対処が非常に大切ですので、一度、お読みいただいてこれからの参考にしてください。

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変形性膝関節症とは?

変形性膝関節症は、加齢、筋力低下、半月板などの外傷の既往、体重増加など様々な要因によって生じます。

 

痛みや歩きにくくなるなど生活で困ったことが多くなる疾患です。

 

なんと2,530万人がレントゲン上で変形性膝関節症を認め、実際に膝に痛みを訴える患者さんは780万人もおられるといわれています1)。

 

性別でみますと1:4で女性に多くみられ、高齢者になるほど罹患率は高くなります。主な症状は膝の痛みと水がたまることす。

 

初期では立ち上がり、歩きはじめなど動作の開始時のみに痛み、休めば痛みがとれますが、正座や階段の昇降が困難となり(中期)、末期になると、安静時にも痛みがとれず、変形が目立ち、
膝がピンと伸びず歩行が困難になります。

 

膝に痛みがあると、家事や外出が行いにくくなります。

 

場合によっては就抑寝時にも痛みに悩まされ、慢性的になると出かけることはおろか、動く気も無くなり足腰の筋力や全身的な体力も低下して抑うつ状態を引き起こすこともあります2)。

 

動き出しに出現する痛みに筋力低下やバランス力の低下も加わり、転倒の危険性も高くなります。 

 

参考文献
1)
Yoshimura N, et al: Prevalence of knee osteoarthritis, lumbar spondylosis, and osteoporosis in Japanese men and women:
the research on osteoarthritis/
osteoporosis against disability study. J Bone MinerMetab, 27: 620-628, 2009
2)
変形性膝関節症患者における抑うつ状態の影響因子.土屋勝 他:日本整形外科学会雑誌.89(3):S730-S730, 2015.

生活習慣の改善が重要

「卵が先か鶏が先か」という言葉がありますが、メタボリックシンドロームとロコモティブシンドロームとの間には、お互いを影響し合う関連性があると言われています2)。

 

不健康な生活習慣により、体重が増加し肥満になると、膝の関節にかかる負担も大きくなります。

 

運動習慣もないため、筋力は弱いままなので増加した体重を十分に支持できません。

 

メタボリックシンドロームの状態において、足腰は鍛えられることもなく徐々に「歩くのもしんどい」「階段がつらい」と、ロコモティブシンドロームの状態となってしまいます。

 

一方、とくに肥満体型でなくても非活動的な生活習慣を送っていると、加齢とともに筋力も徐々に低下し、ロコモティブシンドロームの状態に近づいていきます。

 

やがて膝関節に負担がかるようになり、そして痛みが出てくるようになると、さらに体を動かさなくなるので体重が増加するなどでメタボリックシンドロームの傾向が高まってくるのです。

 

前者は中高年、後者は高齢者のイメージでしょうか。いずれにしても「メタボ」も「ロコモ」も相互に関連しあう病態であるということです。

 

実際に、肥満、血糖値、中性脂肪、高血圧といったメタボリックシンドロームの危険因子が多くなるほど、変形性膝関節症の有病率や増悪率がふえることも示されています3)。

 

 私もこれまで膝の痛みを契機に、あれよあれよという間に体力・筋力低下➡高血糖・脂質異常➡糖尿病➡心筋梗塞・脳梗塞となってしまった患者さんに何人も出会いました。

 

適度な日常生活での活動や運動は、いずれのパターンでも予防できることがお分かりいただけると思います。

 

参考文献
1)
宮地元彦 : ロコモティブシンドロームとメタボリックシンドローム. 臨床と研究.89(11):1531-1534.2012. 
2)Yoshimura N, et al:Accumulation of metabolic risk factorssuch as overweight, hypertension , dyslipidaemia, and impaired 
glucose tolerance raises the risk of occurrence and progression of knee  osteoarthritis:a3year followup of the ROAD study,
Osteoarthritis Cartilage 20:1217-1226, 2012.

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変形性膝関節症の治療

症状が軽い場合は痛み止めの内服薬や外用薬を使ったり、膝関節内にヒアルロン酸の注射などをします。

 

また大腿四頭筋強化訓練、関節可動域改善訓練などの運動器リハビリテーションを行ったり、膝を温めたりする物理療法を行います。

 

足底板や膝装具を作成することもあります。

 

マッサージや電気を当てるだけでは治癒はなかなか難しいですので、しっかりとリハビリ・運動療法を行いましょう。

 

このような治療でも治らない場合は手術治療も検討します。
 

これには関節鏡(内視鏡)手術、高位脛骨骨切り術(骨を切って変形を矯正する)、人工膝関節置換術などがあります。

 

出典:理学療法ハンドブック 変形性膝関節症

変形性膝関節症のリハビリをされたい方へ

なによりもまず、変形性膝関節症にならない事が先決です。今、しっかりと鍛えておくことで、この先10年~15年とあなたの身体を支えてくれることとなるでしょう。

 

変形性膝関節症には、脚の筋力アップと、体重管理が重要です。

 

脚の筋力と体重は、お互いに影響し合う関係にあります。

 

ただやみくもに運動を行うと膝関節はおろか、他の関節まで痛めてしまうおそれがあります。

 

自己判断はなさらずに、ぜひご相談ください。

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